安全確認を怠り交差点内で歩行者と車が衝突した事例
認容額 | 1349万2647円 |
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年齢 | 43歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 美容師 |
傷病名 | 右近視性乱視、左調節障害、左後部硝子体剥離、頸部捻挫、右膝打撲傷、腰部捻挫、外傷性くも膜下出血、右頬骨骨折等 |
後遺障害の等級 | 7級 |
症状・事故類型名 | 被害者が歩行者の事故、 |
判決日 | 平成24年3月22日 |
裁判所 | 神戸地方裁判所 |
交通事故の概要
本件事故は、平成14年11月6日午後7時50分ころ、兵庫県津名郡津名町志筑3117番地の1付近道路の、交通整理の行われていない交差点において発生した。加害者が普通乗用自動車を運転して、本件交差点を右折進行するに当たり、交通閑散に気を許し、徐行せず、右方道路の交通の安全を十分に確認しないまま漫然と時速約20kmで右折進行した過失により、被害者の発見が遅れ、右にハンドルを切るとともに急制動の措置を講じたものの間に合わず、被害者に自車右前部を衝突させて路上に転倒させた。
被害者の入通院治療の経過
本件事故により被害者は、25日間の入院と、実日数69日間の通院をして治療を行った。
後遺障害の内容
本件事故により被害者には、一般就労を維持できるが、作業の手順が悪い、約束を忘れる、ミスが多いなどのことから一般人と同等の作業を行うことができず、神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないものとして、脳ないし精神の障害については、7級4号に該当する。
判決の概要
本件事故は、過失割合について加害者は、夜間に片側一車線の道路を走行してきて、本件交差点を右折して交差道路に進入しようとした際、進行方向右側の交差道路を横断していた被害者を約4m前方に認めて、ハンドルを右に切るとともに急ブレーキをかけたものの間に合わず、本件事故を生じさせたこと、本件当時には歩行者がいないものと思いこんで、右前方の安全確認を怠り、徐行もしていなかったこと、被害者が横断していた付近には横断歩道はなかったことが認められるため、被害者10%、加害者90%とするのが相当であるとした事例。
認容された損害額の内訳
治療関係費 | 118万5900円 |
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入院付添費 | 15万円 |
入院雑費 | 3万2500円 |
通院交通費 | 83万0380円 |
通院付添費 | 20万7000円 |
休業損害 | 669万9000円 |
逸失利益 | 2791万0704円 |
慰謝料 | 1240万円 |
素因減額 | -2470万7742円 |
損益相殺 | -996万4320円 |
弁護士費用 | 122万円 |
過失相殺 | -247万0775円 |
※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。
2016年11月1日 被害者が歩行者の事故
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