同乗車の衝突事故で後遺障害5級を負った事例

認容額	9362万7844円
年齢	24歳
性別	女性
職業	アルバイト
傷病名	右急性硬膜外血腫、脳挫傷及び頭蓋骨折
後遺障害の等級	5級
症状・事故類型名	自動車事故、
判決日	平成23年8月17日
裁判所	千葉地方裁判所

交通事故の概要

本件事故は、平成13年7月9日午前2時15分ころ、千葉県市川市稲荷木1丁目572番地先の京葉道路下り車線路上において発生した。加害者は、被害者を千葉県内にある被害者の実家まで送るために、事故車両を運転して、最高速度が時速60ｋｍに規制された上記道路時速約100ｋｍで走行中、緩やかな右カーブで不用意にブレーキ操作をしたため、事故車両を左前方に滑走させ道路左側のガードレールに衝突させた。

被害者の入通院治療の経過

本件事故により被害者は、208日間の入院と、実日数106日間の通院をして治療を行った。

後遺障害の内容

本件事故による被害者の後遺障害は、「神経系統の機能又は神経に一日しい障害を残し、特に簡易な労務以外の労務に服することができないもの」として5級2号が認められた。

判決の概要

本件事故は、加害者が被害者と共に飲酒後、被害者を同乗させて普通乗用自動車を運転し、制限時速60ｋｍの道路を時速100ｋｍで走行中、緩やかな右カーブで不用意にブレーキ操作をしたため、事故車両を左前方に滑走させガードレールに衝突した事故につき、加害者と共に飲酒した被害者は、加害者の飲酒運転を知りながら加害者の車に同乗したから、過失相殺がなされるべきとの加害者の主張に対し、被害者に右過失があることを認めつつも、事故の発生には飲酒の影響があったとは認められないとして、過失相殺を認めなかった事例。

認容された損害額の内訳

治療関係費	204万6528円
入院付添費	209万5180円
入院雑費	31万2000円
休業損害	588万8516円
逸失利益	5528万7032円
慰謝料	2020万円
補聴器購入費及び将来の補聴器費用	112万7329円
既払金	-182万8714円
弁護士費用	850万円