信号無視の車と衝突し後遺障害を負った事故の事例

交通事故の概要

本件事故は、平成18年4月3日午前11時48分ころ、さいたま市浦和区本太5丁目28番14号先路上において発生した。本件事故現場において、駒場方面から前地方面へ、国道17号線方面寄りに設置されている横断歩道上を自転車に乗って進行する被害者と国道17号線方面から越谷市方面へ向かう加害者の車が衝突した。

本件事故により被害者は、118日間の入院と、143日間（実日数不明）の通院をして治療を行った。

本件事故による被害者の後遺障害は、高次脳機能障害により「神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの」として5級2号に該当し、臭覚脱失が12級相当に該当し、これらの併合により4級と認定された。

本件事故は、信号機による交通整理の行われている交差点における加害者運転の自動車と被害者運転の自転車との衝突事故は、加害者の一方的な過失により発生したものであるとして、認定した損害額及び弁護士費用の限度で被害者の加害者に対する損害賠償請求を認容した事例。