自転車と車の衝突事故で後遺障害4級を負った事例

認容額	6464万3817円
年齢	17歳
性別	男性
職業	高校生
傷病名	急性硬膜下血腫，急性硬膜外血腫，脳挫傷，頭蓋骨骨折
後遺障害の等級	4級
症状・事故類型名	脳挫傷、自転車事故、
判決日	平成26年1月9日
裁判所	名古屋地方裁判所

交通事故の概要

本件事故は、平成20年7月10日午前7時30分ころ、名古屋市中村区先路線上の信号機による交通整理の行われていない交差点において発生した。本件道路を、西方から同交差点に進入した加害者の車両前部と南方から同交差点に進入した被害者の自転車の左側部が衝突した。

被害者の入通院治療の経過

本件事故により被害者は、57日間の入院と、実日数19日間の通院をして治療を行った。

後遺障害の内容

本件事故による被害者の後遺障害は、脳外傷に起因する高次脳機能障害の残存は5級2号（「神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの」）に、頭部の手術痕は12級15号に該当し、併合4級に該当する旨認定した。

判決の概要

本件事故は、信号機のない交差点で、東西道路を東進して同交差点で右折を開始した加害者運転の自動車前部と、南北道路を北進して同交差点に進入してきた被害者運転の自転車左側部が衝突した事故で、後遺障害をともなう脳挫傷等の傷害を負った被害者が、加害者に対し、損害賠償を求めた事案。裁判所は、本件事故における注意義務は加害者が重いが、被害者にも10％の過失相殺をするのが相当であるとした事例。

認容された損害額の内訳

治療関係費	1万3710円
入院付添費	33万1500円
入院雑費	7万6500円
通院交通費	7390円
通院付添費	5万1000円
逸失利益	6510万2382円
慰謝料	1970万円
文書料	1万3300円
装具費	7万6843円
損害の填補	-1798万円
遅延損害金	322万6547円
弁護士費用	325万円
過失相殺	-853万7262円